第八回寺子屋講師陣、岡あゆみさんの感想
受講生のなかにはすでに作品を存じ上げている方が何人もいらっしゃいましたし、各業界でご活躍の講師陣の方々の末席に名を連ねるということに緊張しましたが、とても貴重な体験となりました。受講生・講師陣の方々の熱いお話を拝聴していて、自身の今後の課題や日頃考えていることの突破口みたいなものがたくさん見え、得るものが多かったです。お声がけ頂いたOHGUSHIさん、光冨さん、講師陣のみなさま、そして受講生のみなさま、たくさんの気付きと刺激をありがとうございました。
また魅力ある作品ばかりだったので個人賞を選ぶのはとても難しかったのですが、今後の新たな展開を模索しつつ、伝えたいこと・描きたいことが明確だったお二方を上げさせて頂きます。
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<個人賞>
宮川海奈さん
学ばれていた建築の視点を礎にしっかりとした作品世界を構築されている方だけに、「今後は物語性のあるものにも挑戦したい」とおっしゃったことに感服しつつ、また「そんな作品もぜひ拝見してみたい!」と思いました。個人的には舞台のポスターや推理小説の装幀など、俯瞰的な視点だからこそ描ける情景、物語のある作品(もちろん全然思いもよらぬ方向性のものも!)を拝見出来るのを心待ちにしています。
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アイコベリーこと、羅巧儀(ロウ チャウイー)さん
http://rcougiaikoberry.tumblr.com/
母語ではない日本語でご自身の作品について一生懸命語られている姿、そして何より見るだけで幸せな気持ちになってしまうあっけらかんと明るい作品群に心掴まれました。あとで台湾で編集のお仕事をしているということをお聞きして大納得。“絵でコミュニケーションしたいことが明確”ということ、“からっとした明るさ”というのは他に代えがたい強さだと思います。
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最後になりましたが“絵を描いて他者に見せる”という行動は、どこかやむにやまれぬ衝動を孕んでいてやっぱりカッコいいなぁと感じました! 個人的には真摯に表現に向き合って出来上がった作品を、「どうだ!」と見せて頂ける瞬間が一番の楽しみで励みです。そうやって作品を見せて頂けるような編集者になれるよう、私も日々の仕事を頑張っていきたいなと思いました。
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