第10回寺子屋「講師陣」黒木 仁史さんの感想です。
受講生、講師陣、また裏でサポートしていただいたスタッフのみなさま、本当にお疲れ様でした!
今回も多様なジャンル、活動をされている受講生のみなさんの作品に触れることが出来、僕自身とても刺激になりました。
授業中、何度かブランディングの話が出てきましたが、僕個人の考えるブランディングとは、なるべく代わりがいないことだと思います。
だからこそイラストのタッチで悩んでいる受講生の方は流行のテイスト(絵面)を敢えて外すくらいのつもりで作風を固めてほしいと思います。
流行を捉えることは大事ですが、あくまで自分の確立した作風の中に取り入れるほうが良いです。
また、SNSのフォロワー数やいいねの数は参考程度に留めておいて、翻弄されないことが大事だと思いました。
-
さて今年の黒木賞ですが、今回はNanamiさんです。
見ていると妙に癖になる線、ポップな色遣いが個人的に目を引きました。過去の作品をたどってみると、ここ最近の作品は何かを掴んだのではないかと思わされました。線が生き生きしています。
また「今」を捉える感覚がある人だと思いました。
仕事としては応用力もありそうですので、このまま進んで欲しいですが、一つだけアドバイスをするなら、自分の一番興味のある物事をテーマにまとまった作品を作ってみるのも良いかもしれません。もう一つ引きが作れると思います。
-
他に気になった受講生ですが、
クボタノブエさん https://kubotanobue.com/
独特な世界観と色彩が良いです。描き込み系の作風に関しては、画面に間(ま)を作ってあげたらもっと良さが引き立つのではないかと思いました。グラデーションのテクスチャで構成したランドスケープのイラストはそのままで充分素敵だと思います。
-
南景太さん http://minamikeita.com/
アングラな味を持ちつつ可愛げもあり、バランス感覚が優れていると思いました。僕からは特に何も言うことがないくらい素敵な作品だと思います。
-
描きたい方向性が定まらないとのことでしたが、一番何を描きたいか、どんな仕事がしたいかテーマを絞って描くと良いかもしれません。作品のクオリティは高く、センスと新しさもありますので、自分の「これがいい」と思うものを自信を持って発信していけば大丈夫です。
以上です。ありがとうございました!
0コメント