第八回寺子屋講師陣、熊野森人さんの感想
熊野 森人
クリエイティブディレクター/京都精華大学非常勤講師
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1978年生まれ。大阪府出身。行政や企業のブランディングやPRプランニング、広告のクリエイティブディレクションを行う。大学ではものづくりの考え方や、デザインコミュニケーションを教えている。
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みなさま、先日はおつかれさまでした。今回もいろんな
素敵な才能に出会えて楽しかったです。あの日は喋りすぎて、
翌日喉を潰しました。ソウルフルなかっこいい声がでました。
さて。熊野賞の発表です。
●熊野賞① すごい動きで賞
渡邊マリエさん
アニメーションが本当に驚愕のクオリティー。思わず頰がほころぶ
動きや雰囲気に、見ている方は、ほのぼの楽しい気分になりました。
ただ正直、静止画のイラストの方は、まだまだ統制取れると思いますし、
ステレオタイプ感を払拭していくことはできると思います。音楽を感じる
(ファンクを感じる)テイストは十分伝わってきておりますので、それを
描きたいお仕事としてのイラストにブレイクダウンできるように整理して
みてはいかがでしょうか?しかしながら、何度も申し上げますがアニメー
ション。すごいです。センスの塊。
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●熊野賞② 線は十分に太いで賞
松原光さん
いろいろと対面で僕から物申してしまった松原さん。ご本人にもお伝え
しましたが、大好きなタッチです。ただ今回見せていただいたものは、
イラストを描いて、最後グラフィックデザインとしてポスター的に
ご自身でまとめているものが多かったのですが、そのグラフィック
デザイン的なまとめ方がイラストのダイナミックさを削いでると感じました。
tumblrで2点ほど本の装丁のものがありましたが、全体としての
グラフィックの格好よさ云々はさておき、あれらの方がイラストが
ダイナミックに見えました。具体的にはタイポ含め線の具体的な太い、
細いが混在しているところが影響していると思います。堤さんも散々
おっしゃってましたが、トリミングや寄り引きを既存の作品をネタに
してでもいいと思いますので、いろいろトライしてみてください。
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あと、
安田 圭吾さん
は、既に完成されているので、新たなアブス
トラクトな領域(アート領域)にチャレンジしたものが見てみたいです。
ミュージシャンでいうと、1枚目、2枚目のアルバムがヒットしたんだけど、
このままだと飽きられるし、自分でも同じもの量産することに辟易して
きてるし、みたいな気持ちで作った勝負の3枚目のアルバムのようなもの。
今回もみなさんありがとうございました。
また次回お会いできることを楽しみにしております。
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